スタッフインタビュー

看護師 A.Sさん

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入職のきっかけ

前職には新卒で入職し、産休・育休を取得しながら仕事と子育てを両立していました。しかし、職場が自宅から遠く、残業も多かったため、子どもとの時間がなかなかとれない状況でした。子どもと過ごす時間を大切にしたいと思い、転職活動を始めました。もともと子どもが好きで、関わる仕事がしたいと考えていたところ、平和会の子どもを対象とした訪問看護に出会いました。小児看護は初めてで不安もありましたが、入職前に見学をさせていただき、医療的ケアが必要な子どもたちと家族が揃って過ごせる環境がとても素敵だなと思いました。家庭での生活支援も含めてサポートできることに惹かれ、入職を決めました。入職当初はまだ子どもが小さかったためパートとして働き、昨年12月に正社員になりました。

仕事内容

小児に特化した訪問看護を担当しています。訪問時は、まずバイタルチェックとご家族全員の体調確認から始めます。その後、体重や身長の測定、皮膚の状態チェック、ミルクや食事の介助、嘔吐の有無や排便の確認をおこないます。また、心配ごとの聞き取りや、ご希望があれば沐浴やシャワー浴のサポートもおこないます。
医療的ケアとしては、点滴や人工呼吸器管理、在宅酸素管理の介助・指導、胃瘻や気管切開のケアなど、お子さん一人ひとりに合わせたケアをおこなっています。赤ちゃん体操やポジショニングのご相談にも対応しています。
さらに、幼稚園・保育園や療育施設との連携も大切な仕事です。成長に伴って生じるご家族の悩みやご自宅でのお子さんの様子を看護師の視点で共有しながら、必要なサポートを一緒に考え、支援しています。

仕事のやりがい

何よりも子どもたちと一緒に過ごす時間が楽しく、毎日癒されながら仕事をしています。子どもたちの成長をご家族と共有し、一緒に喜びを分かち合えたときは、本当に嬉しく、やりがいを感じます。小さく生まれたお子さんが無事に訪問看護から卒業したり、医療的ケアを少しずつ減らせるほど成長していく過程に関われたり、ご家族から温かいお言葉をいただいたりと、そうした全てが私の大きな原動力になっています。
また、訪問看護をご利用いただいていたお子さんのお母さんが平和会に入職してくださるという出来事がありました。私たちのケアが、そのご家族にとって良いものだったんだと実感でき、これまで頑張ってきて良かったと心から思えました。

1日のスケジュール

8時20分に出勤し、8時30分から朝礼に参加します。その後、訪問先へ出発します。1日3〜4件を訪問し、1件あたりの滞在時間は1時間〜1時間半ほどです。お子さんの体調を確認し、ご家族のご要望を聞きながら、必要なケアをおこないます。合間や休憩時間には、職員同士で情報共有をしています。担当制でないことや、24時間365日の緊急対応体制をとっているため、密な情報共有を特に重要視しています。17時25分から終礼に参加し、17時30分に退勤します。「朝一に来てほしい」というご要望が入ることや、終業時間までケアに入る場合もあり、その際は直行直帰で対応しています。
残業はほとんどなく、ワークライフバランスのとれた職場です。帰宅後、私自身、家族との時間を大切にできています。

大変だなと思うこと

在宅医療の現場では、限られた資源の中でご家族の意向や希望に寄り添いながら、必要なケアを提供することが求められます。また、一人で訪問するため、体調のわずかな変化にいち早く気づき、医師への報告タイミングや病院受診の目安を判断する難しさを感じることもあります。判断に迷うときには、その場で看護師同士で連絡を取り合い、フォローし合いながら対応しています。ご家族が抱える不安を察知して、対処方法をお伝えすることは大変ですが、最近では、看護師の役割は医師とご家族を結ぶ“橋渡し役”だと考えるようになり、全ての判断を一人で背負い込むのではなく、チームの一員として安心して対応できるようになりました。

入職前後にギャップを感じたことは?

看護学生時代に訪問看護の実習があり、「大変な分野だな」と感じて少し抵抗がありました。しかし、実際に働いてみると、生活の一部に私たちが入っていき、ご家族と信頼関係を築きながら、地域の方々とチームで支えていける訪問看護ならではのやりがいを感じるようになりました。良い意味でのギャップでした。

職場の雰囲気

平和会訪問看護ステーション紫原サテライトうすきの職員は、とにかくみんな子どもが大好きなんです。そのため、情報共有も無理に時間を作っておこなうのではなく、自ら進んで、子どもたちにとって何が最良か、できることはないかを常に探しながら話しています。経歴はさまざまですが、和気あいあいと楽しく仕事ができる環境です。昼休みに練習を重ね、鹿児島市のお祭りである「おはら祭り」に参加するほど、職場の雰囲気はとても良いです。

入職を検討されているみなさんへ

小児看護に初めて挑戦しましたが、好きなことならいつからでも始められ、やりがいを持って続けていけると実感しました。我が子のように、看護を通じてお子さんたちの成長を感じられる毎日は、本当に充実しています。「子どもが好き」という熱意がある方なら、きっと私たちと一緒に楽しく働けるはずです。また、子育て中の職員も多く、仕事と子育てを両立したい方にも働きやすい環境です。
平和会訪問看護ステーション紫原サテライトうすきでは、Instagramも運営しているので、事業所の雰囲気や日頃の訪問看護・リハビリの様子をぜひご覧ください。